第3回モニターツアーとエビデンス調査を実施(プレスリリース)
今年7月に東北地方で唯一採択された、林野庁「森林サービス産業」モデル地域(健康経営分野)の取組として、近年企業等で課題となっている従業員のメンタルヘルス対策のため、恵まれた森林資源を活用したメンタルヘルス改善を目指したモニターツアーとエビデンス調査の第3回目を実施します。
第3回目は、上山市と「クアオルト(健康保養地)活用包括的連携に関する協定」を締結する太陽生命保険株式会社山形支社従業員の方々が参加します。
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林野庁補助事業第3回モニターツアー・エビデンス調査実施(プレスリリース) [PDFファイル/1.21MB]
ツアー名
天空のリカバリー~心と体の快復ツアーin蔵王坊平高原~1泊2日
場 所
蔵王高原坊平
期日・参加者
1 9月24日(木曜日)~25日(金曜日)…山形・宮城県内企業等10社11名(終了)
2 10月8日(木曜日)~9日(金曜日)…山形県内企業等9社13名(終了)
3 10月17日(土曜日)~18日(日曜日)…太陽生命保険(株)山形支社9名
※1、2は、企業・事業所の健康経営及び人事等担当者が、3は上山市と「クアオルト(健康保養地)活用包括的連携に関する協定」締結企業従業員が参加
主な内容・モニターツアー概要
メンタルヘルスをテーマに、森林体験を通して五感を刺激し、自身と向き 合いリラックスする感覚を体験したり、ストレスとの上手な向き合い方を学んだりしながら、自然体を取り戻す旅。今後は宿泊・日帰りも想定しながら各種体験プログラムに多様性を持たせ、県内企業をはじめ、隣県、首都圏における健康経営推進企業等に対して段階的に提案していく。
モニターツアー中にエビデンス調査(2種類)を実施
森林の中で多くの時間を過ごす旅の体験前後で、心身両面、特に心理的な 部分でどの様な効果が得られるかを調査するもの。本調査とこれまでの各種調査を組み合わせ、新たな商品化に活用する。対象はあくまで社員全般であり、予防が目的だが、企業のニーズ等を踏まえ、今後に向けては、高ストレス者など対象に応じたプログラム化も段階的に検討していく。
かみのやま病院
POMS2(Profile of Mood States2・世界共通で使用される心身の 状態を見る気分プロフィール検査)を用いて、ツアー開始時と終了時、2週間後の計3回参加者に調査を実施する。また、クアオルト健康ウォーキング時には、公認心理師が同行し、森の中でのミニ講話(ストレスとの上手な向き合い方など)を組み入れ、よりメンタルヘルスにつながる新たな内容を開発する。
(株)Yume Cloud Japan
山形大学拠点ベンチャー企業が開発する、マインドスケール(問診・脈派・音声・表情に関するデータを収集・統合)を用いて、ストレスを可視化し、科学的分析と改善策の提供、日常生活のモニタリングなど、切れ目のないサービスを提供する仕組みの実証を行い、本市をフィールドに企業等による改善策としての各種体験プログラム導入を目指す。
取材の主なタイミング
1日目
10時20分~森林の効果等オリエンテーション、ツアー開始時エビデンス調査
12時00分~森の中でクアオルト弁当昼食
13時30分~アスリートが指導するストレッチ(坊平リカバリー温泉「高源ゆ」)
2日目
9時00分~クアオルト健康ウォーキング(メンタルヘルスVer.)
※公認心理師が同行し森の中でミニ講座を実施。本ツアーのメーンプログラム
取材の主なポイント
ポイント1
本市では、既に企業等の健康経営支援を切り口に、糖尿病やメタボ予備群等を対象とした「宿泊型新保健指導(スマート・ライフ・ステイ)ツアー」等を実施しており、来訪者が着実に増加。今回、これまでにない切り口として、企業等で課題となっているメンタルヘルス対策のため、本市ならではの森林を活かした新たなプログラムを開発し、多様なメニューにより、県内外企業従業員等の健康づくり拠点としての継続的な活用を促していく
ポイント2
森林の中で1泊2日の滞在をすることでの心理的効果を初調査。市内唯一の精神病院「かみのやま病院」や、山形大学拠点ベンチャー企業と連携し、地域内における専門的知見及び先進的技術と、豊富な地域資源を組み合わせ、他地域に先駆けた取組を実施していく