春の息吹を届ける、やまがた伝統野菜「小笹うるい」
収穫時期:2月中旬~5月中旬

「小笹うるい」の特徴
〇シャキシャキとした食感
〇食用として好まれる茎の白い部分が一般的なうるいに比べて2割程度長い
〇甘みがあり、クセがなく色々な食材との相性がよい
「小笹うるい」のレシピ
1 基本のおひたし
ポイント:さっと茹で食感を残す!茹ですぎないこと!
【作り方】
1 沸騰したお湯に白い軸のほうから熱湯につけ1分ほど茹でる。
2 冷水に取り、食べやすい大きさに切る。
だし、しょう油、鰹節などで味付け
2 お子様にも食べやすい ツナ和え
マヨネーズを加えると、更に食べやすく
【材料】
・うるい「基本のおひたし」…1束 ・ツナ…1/2缶 ・塩・薄口しょう油・ごま油…適量
【作り方】
1 ツナの油を軽くきりボウルに入れる。
2 「基本のおひたし」を加え、(調味料)で和える
3 浅漬け(中華風)
【材料】
・うるい「基本のおひたし」…1束 ・たけのこ水煮…適量 ・きゅうり…1本 ・にんじん…少量
・白ごま…少々 ・春雨…少量(お好みで) ・(調味料)浅漬けの素・しょう油・ごま油…各適量
【作り方】
1 たけのこ、きゅうり、にんじんを薄く切る
2 「基本のおひたし」に1.の材料、調味料を加え、揉みこむ
3.冷蔵庫に入れ、味を馴染ませる
4 お酒のお供に 一本漬け
【材料】
・うるい…1束 ・しょうが…1カケ ・麺つゆ…うるいが浸かる量 ・にんにく・唐辛子(お好みで)
【作り方】
1 うるいを熱湯でさっと茹で、冷水に取り、水気を切る
2 しょうがをすりおろし、調味料をつくる
3 保存用ビニール袋に1・2を入れ、冷蔵庫で味を馴染ませる
地理的表示(GI)登録産品「小笹うるい」
地理的表示(GI)保護制度とは、地域で育まれた伝統を有し、高い品質等が生産地と結び付いている農林 水産物等を知的財産として保護する制度
「小笹うるい」の歴史
昔、菖蒲の山中にあるうるい平といわれるうるいの群生地があり、そこへ、村民が春の農作業(養蚕)の合間に採取食用にしていた。その頃、畑は養蚕の桑畑で野菜を栽培する土地がなかったため、山から青物(野菜)を取り入れて生活を送っていた。
明治20年代後半に、上山市久保川自宅付近の山岸や柿の根元に植え付け栽培したのがはじまりで、その後、又蔵さんの実家や付近にある上山市小笹の故 井上運吉さん宅でも栽培されるようになった。また、両地区内でも栽培し、自家用野菜として定着していった。
それから、戦後に入り自家野菜としていたものを商品として八百屋等に販売するようになり、「小笹うるい」として確立してきた。
現在も、昔と同じ原種を引継ぎ、変わらぬ栽培方法で作られている。また、「小笹うるい」は、他産地のものと比べ、クセがなく、色々は食材との相性がよい。
寒い冬を越え育った「小笹うるい」は、より一層「甘み」と「粘り」が増し、市場でも高い評価を獲得している。