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資格商法事例

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年1月1日更新

最近の相談から ~資格商法多発~

 今年に入り、資格商法の相談が急増しています。
 20歳になったばかりの若者を狙う手口は変わりありませんが、最近の不況のあおりを受けてか、かなり強引な勧誘を行っていることが判明しました。

被害例(1)

 20歳の誕生日を迎えた翌月、A子さんの勤務先に「△△開発研究所」から電話がかかって来ました。電話の相手は、日本の不況の原因、今後の経済の展望といった少し難しい内容を早口で話し始め、A子さんは「はい、はい」と相槌を打つだけで精一杯でした。そのうち旅行の話になり、旅行取扱主任者の資格に興味はないか、当社の通信教育を受けると半年で資格が取れる、資料を送るからというので資格に興味はありませんでしたが仕事中、話も長くなったので仕方なく了承しました。
 翌々日、A子さんの自宅に分厚い封筒が送られてきました。「そのうち、暇な時にでも読んでみるか」と軽い気持ちで開封もせずに放っておいたところ、先日の相手から勤務先に電話がかかって来ました。「内容は確認しましたか。今月末日が締め切りなので早く書類を返送するように」とかなりきつい口調でいうので、A子さんはびっくりしてしまいました。「先日の電話で受講を了承している。テープにもとってあるから証拠がある。自分で受講するといっておいて今更なんだ。書類を返送するまで毎日電話するからな」といって電話を切られてしまいました。
 自宅に戻ったA子さんは急いで封筒を開けました。中には「受講確認書」「旅行取扱主任者通信教育受講契約書」「××クレジット契約書」等が入っており、契約金額は総額56万円となっていました。就職してまだ2年目、そんな大金を支払っていくのは、とても無理です。どうしようかと迷っているところに、契約先の業者は毎日勤務先に電話をよこします。あまりに頻繁なので勤務先の上司にも変な目で見られるようになってしまいました。

被害例(2)

 大学を出て、今春就職したばかりのBさん。ある日、自宅に若い女性から電話がありました。「お送りした葉書、見て頂きましたか?」そんな葉書は着いていないことを話すと、そうですかと言って就職先はどうか、自分自身のスキルアップに興味は興味はないかと聞いてきました。相手が若い女性ということもあって、Bさんもいろいろ自分のことを話し、盛り上がりました。
 そして、「行政書士の資格は今後の仕事にも必ず役立つ資格」と相手に言われ、先ほどからすっかり盛り上がって話し込んでいたBさん、断るに断れなくなってしまい、承諾してしまいました。
 ところが、教材が届いてみると、ビデオ30巻、教科書類は48冊もあり、就職したばかりで仕事を覚えることで精一杯、とても電話で聞かされたように簡単に勉強できるものではないと気づきました。

被害にあわないために

 上の二つの被害例のように、まず社会に出てまもなくの若者がターゲットにされやすいようです。
 被害例(1)の場合は、書類を返送してしまう前に相談に見えられたため、申し込みの撤回を内容証明で通知することで無事解決できました。
 被害例(2)の場合はすでにクーリングオフ期間も過ぎ、1回目のクレジットの支払いまであと数日というところで相談に見えたので、相談員が業者との間に入り、違約金を支払うことで解約に応じましたが、解決までは1ヶ月を要しました。

 二つの被害例に共通することは、最初の電話でのあいまいな承諾です。見知らぬ人間から突然自宅や勤務先に電話があり、何の要件か聞かぬまま相手の話しに応じてしまっています。業者の巧みな話術に乗ってしまわないよう、何の要件か、自分にとって必要か必要でないか、充分考えてみましょう。