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【クアオルトの芽vol.8】訪れたくなるまち、滞在したくなるまちクアオルト

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年8月1日更新

クアオルトの芽vol8

 「大自然の中を無理なく歩けてリフレッシュでき、食事は素材が生き食べごたえがあった」「地域の方々が健康に関する知識を親切に教えてくれ、交流を楽しみながら知識を得られた」「地元の人が温かいし、空気がきれいでとても居心地の良いまち」… これは、クアオルトプログラムを目的に来訪したお客様の声です。現在、本市では医科学的根拠に基づくウォーキングや温泉、四季折々の食などを組み合わせ、楽しみながら“健康への気付き”となる、『クアオルトツーリズム』を通年で開催しています。
 特定保健指導該当者やメタボ予備群を対象にした、健康度の高いツアー「宿泊型新保健指導(スマート・ライフ・ステイ)」をはじめ、楽しさを重視した「彩食健美ツアー」、ワインツーリズムを含めた旅行代理店などが企画する各種ツアー、栄養バランスとカロリーに配慮した食事(クアオルト膳)と宿泊をセットに販売する旅館の独自商品など、目的と対象に応じた様々なものがあります。

魅力や価値をうまく伝えきれていない現状、
まずは一度体験してもらうことが重要

 かみのやま温泉の年間宿泊客数の推移を見ると、年々減少傾向にあり平成4年が約63万人、平成27年が約28万5千人。東日本大震災以降は特に深刻な状況が続いています。上山型温泉クアオルト事業は、交流人口の拡大を目的の一つとしており、こうした減少傾向に歯止めをかけるため、様々な取組を行っていますが、クアオルトツーリズムのお客様はまだまだ少ないのが現状です。主な課題は、(1)日本人に「健康の旅をお金で買う」という感覚が浸透していない中での、ターゲットの明確化(2)魅力や価値のPR方策(3)地域内における受入・販売体制の整備などです。
 一方で、平成27年にNPO法人日本ヘルスツーリズム振興機構などが本市で実施した「ヘルスツーリズム品質評価プロジェクト・顧客満足度アンケート調査(対象者230人)」では、本市のプログラムは総合満足度や再来意向、健康への気付きの有無における満足度が9割を超えており、参加者の行動変容に影響を与える質の高いものになっていることが分かります。まずは一度体験してもらった上でその良さを感じてもらい、リピーター化につなげることが重要です。

多様な過ごし方を提案し、
滞在型の健康保養地を目指す

都内企業が社員の健康増進でクアオルトプログラムを体験  近年、都内2企業との「クアオルト活用包括的連携協定」の締結による福利厚生旅行や、クアオルト事業の視察、さらには毎朝、葉山で旅館の主人が案内する早朝ウォーキングも人気が高まりリピーターも増えるなど、クアオルトツーリズムの来訪者は着実に増加。併せて、クアオルト膳を提供できる旅館も8つに拡大し、地域全体で受入できる体制が整いつつあります。旅館を営む傍ら、上山市温泉クアオルト協議会会長を務める冨士重人さんは、「これまで粘り強く積み重ねてきて、ようやく最近動きが出始めている。まずは市民の健康、過ごしやすい環境があり、その先に観光がある。ワインをはじめ様々な地域資源を活かした取組すべてが健康保養地づくり。旅館も“覚悟”を持って次のステップを踏み出す時期」と話します。
 市は今後、観光関係者と一体となり、様々な地域資源を活かして、生活習慣病予防やメンタルヘルス、美容、リラクゼーションまで“健康への気付き”となる多様な過ごし方を提案していきます。来訪者の長期滞在化へのシフトを進め、地域内でより多くの消費を生み出す工夫をしながら、訪れたくなるまち、滞在したくなるまちクアオルト(健康保養地)を目指していきます。

(クアオルト推進室 室長・佐々木 慶)
※ヘルスツーリズムとは…旅行という非日常的な楽しみの中で、健康回復や健康増進を図るもの。

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