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【クアオルトの芽vol.10】10年間の取組に対する高い評価、さらに魅力あるまちへ(ドイツ・クアオルト訪問記(2))

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月29日更新

クアオルトの芽タイトル

  上山市が行う健康ウォーキングの手法「気候性地形療法」の発案者で、ドイツ国内でも4人しかいないクアオルトの鑑定ができる一人でもあるアンゲラ・シュー教授(ミュンヒェン大学)から、本市の取組に高い評価とメッセージをいただいたので、紹介したい。

アンゲラ・シュー教授からメッセージ

(1)上山市で約10年間、気候性地形療法およびクア オルト事業が実施され広がっていることについて
→10年前はゼロからのスタートであり、途中、東日本 大震災など大変な時期もあっただろうが、そのよう な大変な中、諦めず取り組んできた成果であり、と ても素晴らしい

(2)これから50年100年先を見据えたクアオルトを創 るために必要なことやすべきこと、アドバイス
→ドイツでは近年、森林療法が注目されてきており、 森林の活用は可能性を感じる。森の中でのウォー キングやヨガ、また音楽をはじめとした文化も含め て総合的にやっていくべき
→自治体内の医師、気候療法士との連携が重要。ま た、気候性地形療法やクナイプ療法(例えば一部 としての水療法など)をコンパクトに組み合わせ、 住民や来訪者にとって気持ちの良い、心に残るも のを提供していけば良い。また、身体的なものだけ でなく、そこに着いたら“自分に帰れる”ような、心の 面でも癒されるまちになれば良い

(3)上山市民へのメッセージ
→これまでの活動の積み重ねで今はしっかり軌道に 乗り、「健康」というキーワードを大切に今後の目 的に向かってさらに前進することを期待している。 また、自分が考え出した手法を基に、上山市で多く のみなさんが協調してまちの将来像を描いている ことを誇りに思う

人生を豊かにする多様な過ごし方で、“心と体がうるおう”まちを実現

クアパーク内で行われていた演奏会の様子(ドイツ) ドイツ国内では、◇クアオルト専門医がいる◇気候・景観が良い・騒音が少ない◇四つの自然の治療要素「土壌(温泉)・海・気候・クナイプ式」による療養のプログラムがあり、医療機関や提供施設がある-などの様々な厳しい認定基準を満たした自治体を、国(州)が上記四つの治療要素に応じて、クアオルトとして認定している。2009年現在で366か所とされ、この認定を受けるためには、自治体の大きな努力が必要であり、何年もかけて取得しているのだという。

 ドイツのクアオルトには、テルメ(温泉施設)やクアパーク(保養公園)、クアハウス(保養公会堂)が複合的に整備されており、住民や来訪者が交流を楽しみながら健康づくりに親しんだり、ゆったりとした時間を過ごしている。特に野外音楽堂では、様々な音楽愛好家がミニコンサートを行っており、心地よい音色に誘われるように人々が自然と集い、うっとり聴き入ったり時にダンスを楽しんだりする姿は印象深く、本市の“やまがたワインバルinかみのやま温泉”“上山音楽祭ル・シャトーかみのやま”はまさに方向性が合致していると感じた。
 クアオルトでの過ごし方は、健康ウォーキングのみならず、例えばヨガ、サイクリング、読書、音楽鑑賞、ワインをはじめとした食の楽しみなど、人生を豊かに過ごす多様性が大切である。本市には様々なツールがあることから、市民や来訪者にとって“心と体がうるおう”“楽しみながら健康の大切さに気付く”体験という様々な過ごし方を提供することで、さらに魅力ある『クアオルト(健康保養地)上山』が実現できると確信している。  (クアオルト推進室 室長・佐々木慶)

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